やまもり

山森(故障派)と森山(特になし)の文集

始まるときと終わるとき

 

恋愛は始まりが一番楽しい。
始める前から、始まりの地点を過ぎて軌道に乗るまでが楽しい。特に、初めて手を繋ぐとき。一人だった私が、二人になって、二人だった私と誰かが一人になるのが手を繋ぐときで、手を繋いだ後はエスカレーターみたいに登っていくだけ。他の人は知らないが私の場合はそうだから告白や繋いだ後のことよりも、手を繋ぐまでを大切にして欲しい。そこが雑な人とは合わない。いきなりスキンシップしてくるとかは無理。

それと、終わるのもいい。
別れ方が綺麗な男の人は、女の子もそうだと思うけど、なかなかいない。別れる時はたいてい納豆みたいに糸をひく。一人を散らせないようにくっつけていた粘着質のあれが私と誰かをくっつけていたのだからねばっとするのも当然だ。私もフラれた時は相手に爪痕を残してやろうかと思う。それでも、手を繋ぐときの興奮が裏返しになってやってくる終わりが好きだ。たまに、糸をひかずに終えてくれる人もいて、その時は「おおっ」となる。友人としてキープしておきたいなって思う。一度手を繋いだ人と友人に戻るって私には難易度が高いから、できちゃう人たちはすごいな大人だなと思う。大人というか遊牧民?「草を食べつくしたら他のところへいく」とか考えてそうだ。