やまもり

山森(故障派)と森山(特になし)の文集

えぐい内股で悪魔たちを説得しよう、または、お菓子をあげよう


際限のない食欲で文字を食べる子供たち。
さあさあわたしの言葉をあげよう。とってもおいしくてやわらかいお菓子だぜ。お菓子のおいしさが分かるかい。君はそのままでいいんだ。みんな君と同じ。おいしい菓子をおいしいと感じられる幸せを誰にも邪魔させないことさ。もしもお菓子をくれない大人がいたら、くれるまで大暴れしていい。もしもお菓子が苦かったら癇癪を起こしていい。そして、そんな場所からは去っていくんだ。お菓子をくれなかったり、苦いお菓子を食べさせようなんて幸せじゃないから。甘いお菓子はたくさんあるし、まだ食べたことのないあまーいお菓子があなたを待っている。待っていれば君に声をかけてくれる優しい大人がお菓子を口に入れてくれるよ。君はそのままでいいんだ。みんな君と同じ。
お菓子の海に感謝なんていらないよ。だって、君と同じ、みんな君と同じで甘い文字が大好きなんだから。そう、みんなみんな君と同じで甘いものを食べたい。だから、甘い文字を書くんだよ。

短くて甘くて、はっきりと食べられると分かる柔らかいもの、関係のあるものを読んでばかりいるとますます弱わっちい細い顎と虫歯ばかりになってしまう。食欲旺盛な子供たちを見守っている母親は健康を考えて苦いものや固いものも食卓に並べてみるものの、子供たちは甘いお菓子しか食べない。なので、お菓子の中に苦い野菜を混ぜている。甘いだけのお菓子だけを食べていると身体に毒だからさ。書く人たちは大人にならなきゃいかんよ。それを読む子供の好物だけつくっていてはいけないよ。書く人たちの料理の腕の見せ所なんだ。わたしの舌は甘くコーティングされたお菓子の中の苦味を味わう。その苦味を味わったことがあるし、料理について独学したから。まだまだ勉強の途中だから、甘くて健康なお菓子はつくれないけど。