やまもり

山森(故障派)と森山(特になし)の文集

エアコンの風がちょうどあたる席に座っちまった

すわっち、まった。どうしよう。今から席を移動するには教室が混んでいる。天吊り型エアコンのルーバーをきっと睨みつける。これって温度設定はどこでやってるのだろう。たぶん卒業するまで知らないだろうなあなんて考えていると講義が始まって雲が吹かれ飛ぶように静かになる。

ここからはわたしの妄想だ。


折りたたまれたルーズリーフがわたしのところに廻ってくる。たまに話す男の子からのラブレター。彼は別の女の子と付き合っていたはず。わたしも知っているかわいい子と付き合ってる。どういうことなんだよ。めんどうだな。宛先のはっきりした手紙は。ラブレターはわたしの返事を求めていなかった。ただ、一方的な好意が……、一方的なのかな? ただ彼の? 気持ちがそこに書いてあって、どこそこで返事を待ってますとかそういうのはない。返事をするもしないもわたしに預けられていて、一晩かかって書かれたような手掛かりもなにもない。そっけなくはっきりした手紙だった。