やまもり

山森(故障派)と森山(特になし)の文集

狂えるのにもったいない

以前に君は「変わらない性格を信じない」と書いていた。しかし、僕を含めたほとんどは変わらない性格を抱えて墓に入ると思うので寂しくなった。誰もが一度は自分の性格をつくる。それが二度、三度、n度と続いてつくられないのは、そんなに性格が変わったら大…

空の色を青と呼ぶのは相続された

空の色を青と呼ぶのが正しいかどうか誰にもわからない。ただ、青と名付けられた事象があって、それを青と呼ぶことで不都合なく過去は過ごされていった事実がある。それを青と呼ぶことで起こったこと、起きなかったことを想像できるほどには、まだ、わたしの…

入れ替えてあそんでる

藤森 「地球上に女子が何人いるか知ってるー?」 中田 「三十五億」 NAKATA! NAKATA! NAKATA! with B 「吠えろ」(hey)「声上げろ」(ho) 「その血と魂を、今、捧げろ」 ブルゾンちえみ 「どうも、perfect human です」

高低差で耳がキーン

出会いは、わたしとは違うものと出会うことだと決めつけている。違うものと出会えばわからないのは当然で、それは読めないものとして現れる。違うのだから。友人との会話は「わかるー」が多くて、ようするにわたしたちが同じかたちをしている事実の確認をし…

後悔は通れない

誰だって自分だけが自分のことを知っていると思いたいし、そう思う。頬をつねって痛みを感じたら夢じゃないという感じ方があるけど、思っているかどうかはなかなか思えないから、恐れや不安や痛みの方が分かりやすい。物知りは分かりやすいことを知っていて…

花を見て、花びらの数を数えるのは詩情がない

子供に絵本を読み聞かせるのは、誰かの話をよく聞く子に育てるため。集中して、遮らずに、他の何かを思わずに、よく聞く。耳を傾ける。誰の話に耳を傾けるのか。読み聞かせてくれる母や父の話。読み聞かせる母もわたしに聞かせると同時に誰かの話を読んでい…

続き

「なぜ読書をしなければいけないか」。そんな問いからは離れるけど、横山光揮の三国志(漫画)で諸葛亮が「書を読む者に良心がないわけがない」と言っていて、僕はその通りだと感心した。書を読むと良心が育つのは「まじめさ」に繋がっているのかなと思う。…

笑いを悲しみ飛ばせるか

言語が思考を決定している。いくつかの外国語に通じている方が「日本語で話すと怒りにくくなる」「私は話す言語によって性格が変わるのかもしれない」と書いていて、わたしはそれを当たり前だと思う。性格は話し方。書くときには書き方が性格になる。性格は…

耳を閉じる

耳は閉じることができない。僕と同じようないつも聞かされる側の人たちへ。もっと優しい耳を持っている人たちのことを思いたい。がなり声をあげて入ってくる父や母の声なんて聞かなくていい。文章も同じ。大きな声の誰かの話なんて聞かなくていい。大きな声…

楽しくなるか、苦しくなるか

楽しい夢なんて見たことない。何かに追われていたり、嫌な奴が出てきて嫌なことを言われたり。そんなのばかり。楽しいことは現実の中で楽しそうに現れる。そっちの方が夢みたいだ。あなたが楽しそうでわたしも楽しくなるか、それとも羨ましくて苦しくなるか…

名をつけよう

名をつけよう。そんな機会はそうあるもんじゃないぞ。 「ある作家は名前をつければそのキャラクターが動き出すと言っていたよ」 ふうん、そうねえ。でも、名前をつけるってなんか恥ずかしい。親でもないのに名前をつけるなんて。幼いというか、ままごとみた…

個人的な意見

個人的な意見なんてものがあるか。 彼はそう語り始めた。 「意見を俺に話しているなら、俺とそいつの話じゃないか。個人じゃないだろう」。 ひとりごとのつもりなのだろう。そう僕は諌めたが、彼の語りは波だっている。 「個人の意見」なんて言って話し出す…